森谷ファームは、初代・森谷藤蔵が山形から入植して以来100年以上、ここ留辺蘂で農業を営んできました。
入植当初は現在(昭栄)の地から少し離れた丸山にて農業をスタート。後に、親戚を頼ってより条件のよい現在の土地に移転。当時盛んだった薄荷(ハッカ)の栽培に取り組んでおりました。
大正から昭和初期にかけて、北見市は「世界一の薄荷王国」と呼ばれ、生産農家も大層裕福であったそうです。しかしその後、天然薄荷よりも安価な合成ハッカの登場で北見市の薄荷栽培は衰退の一途をたどります。当農場も、薄荷栽培から他作物への切り替えを余儀なくされました。
そうして薄荷から稲作へと栽培作物を切り替えたのですが、当時の北海道の冷涼な気候で米づくりを行うのは難しく、冷害に何度となく悩まされ畑作に転向します。
昭和30年代に入り、再び経営の転換期を迎えた二代目・森谷吉蔵が新たに選択した作物が「白花豆」でした。
さらに昭和40年代に入り、当農場の基幹作物となる玉ねぎの栽培も開始。平成4年には法人化し、「農業生産法人 有限会社森谷ファーム」を設立。平成27年経営継承により四代目・森谷裕美が代表取締役に就任いたしました。
同年、るべしべ白花豆くらぶを設立し、会長に就任。平成28年には、農林水産省の支援の下、女性の活躍推進に取り組み成果をあげた農業経営体として「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選」に選ばれました。
現在では約50ヘクタールの圃場で白花豆、玉ねぎの他、ビート(甜菜)、小麦、紫花豆、大福豆を生産しております。
年表
年代 | 北見の歴史 | 森谷ファームの歴史 |
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1890年代 | 北見近郊で薄荷栽培が盛んに | |
1910年~ | 関東大震災の品不足で薄荷高騰 | 1910年代入植 |
1930年~ | 北見の薄荷最盛期 1933年にホクレン薄荷精製工場誕生 |
薄荷栽培に取り組む |
1960年~ | 合成薄荷の台頭により天然薄荷が衰退 | 薄荷栽培から稲作に転換 |
稲作から畑作へ 二代目・森谷吉蔵が白花豆栽培に着手 |
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1970年~ | 北海道の玉ねぎ栽培面積のうち約40%を網走支庁区域が占めるように | 森谷ファームの基幹作物となる玉ねぎ栽培を開始 |
1990年~ | 1992年 農業生産法人有限会社森谷ファーム設立 |
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2020年~ | 2020年2月より 株式会社森谷ファーム |
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白花豆、玉ねぎ、ビート(甜菜)、紫花豆、大福豆、小麦を生産。 作付面積は約50ha |